2016.11.24

東京から一番近い棚田

レポート

▶︎レポーター

藤広和人(ふじひろ かずと) 人環5期 元法政CEF棚田班リーダー

「東京から一番近い棚田」で今も密かに活動している人環のOBOGがいるのはご存知でしょうか?

現在でも人間環境学部で非常勤講師として教鞭を執られている、舩戸修一先生が現在でも大山千枚田の「棚田オーナー制度」に加入しており、講義の受講生およびそこからの呼びかけに応じた有志が月に1度のペースで田植え~草刈り~稲刈りに精を出しています。

毎月集まるメンバーはだいたい6~8名。決して多くはありませんが、1枚の面積が狭い棚田ゆえ午前中で農作業を終えるにはちょうど良い人数なのかもしれません。メンバーのほとんどが現役時代から稲作を経験していただけあって作業は手慣れたもの。地元の農家さんからも「法政さんだったら教えなくても大丈夫だ」と有難い言葉も掛けていただいているそうです。

最近では棚田での農作業だけにとらわれず、地域の温泉やご当地グルメの研究にも活動の幅を拡げている?のだとか。房総に数ある温泉の中でもよくみられる“琥珀色で滑りのある泉質”は農作業で疲れた身体を優しく癒してくれる以外にも、普段の仕事疲れもリフレッシュ。また、鴨川の市街地では地元の野菜や魚介類を使った「おらが丼」の店ごとに違う味を楽しんだり、お隣の勝浦市まで足を延ばして「勝浦式タンタンメン」の激辛にやみつきになったりと、現役時代とはまた違った“学び”を実践しています。

棚田はあの頃と変わらず見事な景観を保っていますが、行く度に違う景色を見せてくれる特別な場所です。また、棚田だけにとどまらない鴨川の魅力、房総の魅力を探しにこれからも足を運ぶでしょう。

現役生の皆さんもぜひ大山千枚田に来てみてください、きっとその良さがわかりますから。同じ人間環境学部の仲間としていろいろ教えます!