2018.12.1

開催報告:人間環境学部 創立20周年記念シンポジウム

レポート

▶︎レポーター

渡邊 誠 人間環境学部教授

人間環境学部は、今年度で創立20年目をむかえました。2018年10月20日(土)には「創立20周年記念シンポジウム ―人間環境学部の歩みとこれからの社会貢献(FSR)―」と題して記念イベントを開催しました。会場となった市ヶ谷キャンパス・ボアソナードタワー26階スカイホールには、一般の方々、卒業生、学生および教職員など多数の方々が出席しました。このシンポジウムを通して、人間環境学部の果たすべき社会貢献について意見交換が行われました。

シンポジウムに先立って、渡邊誠(人間環境学部長)が学部設置の経緯とその後20年間にわたる学部の歴史について講演しました。その後、ドキュメンタリー映画「おだやかな革命」が上映されました。国内で展開されている再生可能エネルギーによる地域再生・持続可能性に関する様々な取り組みについて視聴しました。都市と地方の新たな関係性を模索することの重要性が浮き彫りになりました。

映画上映後、ノンフィクションライターの高橋真樹さんが「映画『おだやかな革命』から考える、エネルギーによるまちづくり」と題して講演しました。地域が自然エネルギーに取り組む意義などについて理解しました。また、自身のエコハウス生活について紹介がありました。

講演後には人間環境学部の教員7名が登壇し、上映内容に関してそれぞれの教員の専攻分野との関連性などについてディスカッションが行われました。エネルギーや経済に関する諸課題、地域に残されている文化・伝統そして歴史の意義とそれらを保存することの重要性について認識を深めました。また学部の特色である学際的な発想、すなわち様々な学問分野を結びつけて横断的にそして統合的に思考することの重要性についても理解されました。これらを通して、今後の人間環境学部が果たすべき社会的責任(Faculty Social Responsibility)について考えました。

シンポジウムにおいて登壇した教員は次の通りです。<パネラー>國則守生(環境経済学)、高田雅之(保全生態学)、北川徹哉(エネルギー論)、金藤正直(環境経営)、板橋美也(美術史)、高橋五月(文化人類学)、竹本研史(社会哲学)、<司会>西城戸誠(環境社会学)

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http://www.hosei.ac.jp/koho/photo/2018/181130.html